✅ 知ろう(不登校の捉え方)
不登校(状態)をどう捉えるかで、気持ちの持ち方や行動が変わってきます。そこで、子どもが学校に行かなくなったとき、最初に押さえておきたいポイントを紹介します。
♪ 問題行動ではありません。
・不登校は、様々な要因や背景が絡み合い、その結果として起きた状態です。
・取り巻く環境によって、どの子にも起こり得ます。
♪ 怠けや甘えではありません。
・不登校を経験した子供たちの約60%が「学校に行きたかったが、行けなかった」と回答しています。
・不登校の子供の多くが、心の中に不安や葛藤、罪悪感を抱えています。
♪ 目標は、将来の社会的自立。
・子供たちにとっての目標は「学校に登校すること」だけではありません。
・子供が自分の進路を主体的に捉えて、選択できるようにすることが大切です。
♪ 原因は特定できない場合も。
・不登校は、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多く、原因を特定できない場合もあります。
・大切なことは、周りの大人が焦らず、本人に寄り添い、必要な支援を考えていくことです。まずは、一人で悩まず、学校や相談機関に相談してみましょう。
参考)
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」(文部科学省)
「小中学校学習指導要領解説 総則編」(平成29年7月)
「不登校に関する実態調査〜平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書」(平成26年7月)
✅ 話そう(相談できる場所)
不登校の子供に寄り添うのは、簡単なことではありません。一人で抱え込まず、相談できる人を探しましょう。
♪ 学校
学級担任のほか、養護教諭、学年主任、特別支援教育コーディネーターなどが相談を受けています。心理の専門家であるスクールカウンセラー(SC)、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカー(SSW)への相談を希望することもできます。
♪ かかりつけの小児科医
体調不良や不眠などの訴えがあるときは、専門機関で診てもらうことで、原因やその子に応じた対応方法がわかることがあります。
♪ 教育センター
教職経験者や臨床心理士等が相談に応じます。子どもとの相談は、カウンセリングやプレイセラピー(遊び)を通して、子どもの理解に努め、気持ちの整理や成長を促します。市区町村が運営しており、費用は基本的に無料です。
♪ 児童相談所
不登校の他、非行や子育ての悩み、障害や虐待などに関して、児童福祉司・心理士・医師・保健師などの専門スタッフが相談を受けています。
♪ 保健センター
本人や保護者、教職員等から、こころの病気や発達障害などについての相談を受けています。
♪ 大学附属の心理臨床センター
公認心理師および臨床心理士の資格を持つ大学教員の指導監督を受けながら、主として大学院生が相談に対応します。
♪ 全国の親の会
同じ不安や悩みを抱える人と話をしたり、不登校の子供への接し方を学んだりすることで、子供と安心して向き合えるようになる人もいます。
✅ つながろう(子供の居場所)
子育ては親だけの役割ではありません。周りに頼ったり、味方を増やすことも大切です。子供も様々な人と関わることで視野を広げ、自信を取り戻していきます。
♪ 別室登校
登校はできても、教室に入ることが難しい子供たちのために、校内に居場所をつくる取組みを行う学校が増えています。不安を抱える子供たちの学ぶ機会を確保するためにも、校内での居場所づくりが進むといいですね。
♪ 適応指導教室
学校に行くことは難しくても、学習や活動の意欲はある子供たちのために、自治体が設置運営する公立のフリースクールです。学習の補充だけでなく、文化施設などの見学や自然体験、心理職によるカウンセリングなど、様々な支援を行っています。
♪ フリースクール
民間において自主的に設置運営される施設や団体です。その規模や活動内容は様々ですが、不登校の子供の学びの場の一つとなっています。
